1.値決めは経営
価格の決定はとても重要なのに、簡単に決めてしまっているなんてことはありませんか?
「値決めは経営」とはカリスマ経営者で、京セラやKDDIの創業者である稲盛和夫さんの言葉です。
値決めが経営の中でもいかに大切かを常に説いていました。
今回は価格を決めるためのポイントをお話します。
2.売値は原価で決めてはいけない
「原価が300円だから200円儲かればいいから500円にしよう」
そんなように考えてしまいがちですよね。
原価が300円だけど、1000円で売れる場合もあれば200円にしても売れないかもしれません。
原価から値段を決めることを一旦わすれてみましょう。
価格は市場が決める、買いたい人がいるから売れるというシンプルな答えです。
買ってくれる人が何を求めているのか、自分たちが提供出来る価値はなにかを考えた方がよさそうです。
3.うどんを売らせて経営センスを見る
「京セラの役員の昇格テストに1ヶ月うどんを売って来てみてその実績で決めたい」
稲盛和夫さんは実際はやれてないけど、本当にそうしたいくらいだと言っていました。
良い値決めが出来る=経営が出来ることだと言いたかったのです。
うどんを売るのに300円で売るのか、1000円で売るのかそれは経営戦略そのものなのです。
<300円で売る場合>
・出来るだけ人が多い場所を選んで、早く提供し沢山の数を販売する。
・トッピングのかまぼこも出来るだけ安いものにする。
・ネギは事前に人件費の安いパートさんに大量に刻んでもらって原価を抑える。
<1000円で売る場合>
・雰囲気のいいお店を作る。
・かまぼこも産地にこだわり、ネギも刻んだばかりの水々しいものを乗せる。
・丁寧な接客・おもてなしで提供する。
同じ商品でも、サービスや商品をどうやって提供するかという戦略で変わるのです。
4.まとめ
・値決めは経営の中で重要な事項。
・売値は原価だけで決めてはいけない。
・同じ商品をでも戦略によって価格は変わる。
値決めは経営の根幹に関わることだということが分りましたでしょうか?
値決めを適当に決めてしまっているために、利益が出ない赤字だといっている会社が多くあります。
売るものは違っても値決めは経営そのもの、正しい値決めをして利益が出せる会社にしたいものです。
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